スミレの帰り花


11月に入っても、日中は暖かな日が続いています。

でも、フィリピンの東にある台風20号が北に向かっているという報道もあり、「静かな静かな秋」とはいかないようですね。




買い物へ行く途中で、可愛らしいものを見つけました。

舗道のヘリに小さなスミレが咲いているのです。

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スミレと言えば春に咲くものと思っていましたが、晩秋に冬のような寒さがやってきて、その後暖かい日が続くと、季節外れの開花が起こるのだそうです。

秋の開花を、帰り花、忘れ花、二度咲きなどと呼んで、俳諧ではとても好まれ、古くは日本書紀にも出ているとのことでした。

これらは文学的で素敵な呼び方ですが、一方では、狂い咲き、狂い花など悲しい表現もあるようですね。

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スミレの近くで、コヒルガオの小さな花が咲いていました。



コヒルガオについて、ネットで探した記事をお借りしました。

昔はヒルガオとコヒルガオの分別はなく、一緒に古い時代から親しまれていたようです。

万葉集や、その後の多くの歌集、源氏物語や枕草子から江戸時代の文芸などに 「容花(かほばな)」 などとしてしばしばその名が現れています。

万葉集には…「高円(たかまと)の野辺の容花(かほばな)面影に見えつつ妹は忘れかねつも」 という歌があり、

このほかにも何首か「かほばな」として詠まれています。




珍しいお花ではありませんが、古くから親しまれていたと聞くとなにやら愛しくなりますね。

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それはそうと、わが家のベランダの隅にある柚子の鉢にいつの間にか毎年白いスミレが咲くようになりました。

秋には鞘にたくさんの種子を付けて、それが周りにこぼれて、翌年びっくりするほどの芽が出ます。

今も蕾のようなものがありますが、これから帰り花が咲くのか、結実だけして花びらを持たない「閉鎖花」になるのか楽しみです。

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